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2010年1月

日本の森林分布

前回は、気候と標高の影響によって、森林の構成種が変わることをお伝えしました。

では、実際の分布を見ていきましょう。

「後は野になれ」の例えもあるように、日本は放って置けば草木の茂る、降水量に恵まれた国です。

ですので、植生は大きく気温で分かれる事になります。

日本の気候は、気温条件で亜熱帯・暖温帯・冷温帯・亜寒帯に分けられます。

それぞれに、下の表のような植生の分布が対応する事になります。

「bunpu.bmp」をダウンロード

おおまかな分類ですので全てを現せてはいませんが、緯度と高度によって植生が変わっていくのはお分かりいただけたでしょうか。

ちなみに、全国に植えられているスギ・ヒノキの天然分布は冷温帯が中心で、落葉広葉樹の中に混交しているのが普通です。

実際には、土地ごとの土壌や遷移段階で見られる植生は変わります。

次回は遷移について触れていきたいと思います。

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森林の要素

大寒を過ぎて寒さの只中なのですが、今年の冬は少し様子が違うようです。

都心では異例の最高気温が観測され、流氷の観測も遅れぎみのようです。

寒さが緩むのは歓迎ですが、温暖化を実感する年始めとなりそうです。

とはいえ、南北に長く、かつ山岳地帯が大半を占める国土は、緯度・高度・地形による影響から地域ごとに特有の気候が生まれます。

そして、気候ごとに生息する生物にも違いが見られるのです。

以前も少し取り上げましたが、日本の森林面積は約2500万ha。

国土に占める2/3が山地=森林で、世界有数の林野率を誇る日本。

その内、約1000万ha(4割)は人の手により樹種転換が図られた植林地です。

残り5割は自然林、後の1割は竹林や無林地にあたります。

改めて、人工林の多さには驚かされますね。ぼちぼち花粉シーズンも始まる模様です。

スギ・ヒノキばかりが印象に強い森林ですが、自然植生ではどんな種が見られるのでしょうか。

植物が生息するために必要なものは、

温度・水・二酸化炭素・養分・光の5つです。

いずれも多すぎても少なすぎても生育を阻害し、その適量もまちまちです。

これらの条件を決める要因が、気候と土壌です。

細かく言えば、同じ山でも高度が違い、斜面の南北があり、尾根や沢がありと微地形・微気候は千差万別です。それも先ほどの5要素で考えていけば説明ができます。

大まかに全国的な分布を知ることは、植物の環境への適応を考えるには基本となるものですし、その土地の遷移を見ようとするときには標準になります。

インストラクターを目指される方は、是非押さえておきたいツボです。

地域の気候と植生の関係は、次回に見ていきたいと思います。

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通勤電車にて

今朝の出来事です。

通勤電車の中で、私は座席に座って本を読んでいました。

すると、目の前の女性が気分が悪くなったのか急にしゃがみこんでしまいました。

4人連れだったと思いますが、他のメンバーは話に夢中で気付きそうにありません。

持ち物から察するに、これから旅行に行く様子です。

とりあえず席を立ち、その方に譲りました。

周囲の方も席を空けて、何とか鞄に横たわっていました。

朝でもありましたので、女性特有の貧血かな…と思い、様子を見ていました。

折角の旅行気分に水を差すのも、悪いようにも思いました。

2・3駅で私は電車を降りましたが、その女性は相変わらずの様子。

見兼ねた他の乗客の方が車掌さんに声を欠けた所までは分かりましたが、逆に安心のためその場を後にしました。

良くある日常の光景。

ですが、深い反省をさせられる出来事でした。

「備えよ常に」ですね。

常にインストラクターとして責任ある行動が取れるよう、不測の事態に対する準備の必要性を実感しました。

氏名等の身元確認は重要で、意識レベルを知ると共に、いざとなった時の連絡先の手掛かりとなります。

4連絡等、周囲の協力を仰ぐ

3救護の必要の有無をグループと協議(基本的に重病化防止の方向で)

2グループの責任者に今後の予定を確認

    →周囲の観察(二次被害の予防)氏名・容態・心当たり等

1まず席に休ませると共に、状況確認

で、理想的対応を考えてみました。

そのどちらもできなかった事実をしっかりと認識したいと思います。

そして、とっさの対応ができることです。

重要なのは、これ他人事でなく自身の案内中にも「ありうること。

意識・呼吸はあったでしょうか。脈拍の確認も必要でしょう。

まず、適切な処置が取れていたのか。

もし重篤化していたらと思うと冷や汗ものです。

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森林研修

昨日、森林での技術研修会へ出席してきました。

青梅線鳩ノ巣駅の近く、通称「鳩ノ巣フィールド」

私有地を借り受け、所有者と協議しながら森作りを行って来たそうです。

母体は一般参加者も交えた月一回の定例イベントで、インストラクターとしての基礎技術習得と向上を目指してFIT内でこの研修が行われています。

今回は、ほんのさわり。

内容は、鉈・鋸の使用方法、薪割りい、ロープワークでした。

道具は借り受けながら、念願の鋸鉈二挺差しを腰に結びつけ、出発です。

まずは玉切りの研修から。切り倒された材をある程度の長さに切り分けます。

鋸は使い慣れているとはいえ、不整地での使用は危険と隣り合わせ。

本番は伐採や玉切りになるので、鋸が挽き渋らないよう注意が必要です。

次に、切り分けられた丸太を薪割りしました。

目的は、道作りや補修のため土留め等に使う杭を作ること。

ですので、薪割といっても斧を使うものではなく、楔を木口から叩き込んで割っていきます

割った材の先端を、鉈で鋭角に削ります。

鉈は片刃を使用するので、切り込む角度が合わないと材に食い込まずに弾かれてしまいます。

コツは、木のほうを斜めに傾けて、鉈はまっすぐに振り下ろすこと。

手首のスナップを利かせて思い切りよくはつるようなイメージです。

 

杭がある程度できおたところで昼食。

氷こそ見かけなたっやものの、やっぱり奥多摩ま寒いですね。

じっとしていると、体温を奪われそうでした。

午後からはロープワーク。

留結び、巻き結び、もやい結びを覚えました。

ようやく動き始めたとはいえ、まだまだ入り口にた立っただけ。

まずは、足元を確保すること。

色々と経験を積みながら、自分の方向性を考えていきたいと思います。

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寄らば大樹?

日航への資金援助が決まり、毎日のように報道が続いています。

親方日の丸のツケと空港維持の為とはいえ、釈然としない方も多いと思います。

世の例えに、「寄らば大樹の陰」というのがあるように、社会的影響の大きさを天秤にはかけ難い部分はあるのでしょう。

この~木何の木でお馴染みの、アメリカハナズオウ。

ハワイにある大樹だそうです。

確かに、安心感を感じさせてくれますね。

あくまで人の感覚ですので、自然の中では実際どうなのでしょうか。

植物同士の競争を考えるとき、まず日光の問題があります。光合成には不可欠な要素です。

より多くの日照を得るため、樹木は高さと広い空間を占めることを選びました。

その中でも、明るい場所を好み成長の早い陽樹と、比較的被陰に強い耐陰性の高い陰樹があります。

陽樹にとっては、大木の傍や下は居心地のいいものではないでしょう。どちらかといえば、空き地にすばやく入り込むパイオニア的性格のものが多くあります。

陰樹もまた、成長の抑制は受けます。考えようでは、幼樹のころは風雨から身を守る存在かもしれません。

長い日陰暮らしも、大木が枯れたらどうでしょう。

占められていた空間が一気に開け(ギャップといいます)、先に自陣を築いた陰樹が途端に有利になります。

番外編として、ツル性の植物があります。

ちゃっかり幹を間借りして、スルスルと高みへ上り詰めていきます。

酷いものは、そのまま成長する中で太さを増し、家主を絞め殺して一本の木のように自立してしまうものもいます。絞め殺し植物の異名を持つほどです。

地上部はこの辺で、地下に目を向けてみましょう。

毎年大量の落葉・落枝が出るでしょうから、土壌はそこそこ期待できそうです。

ここでは、今度は根張りの競争が待っています。

大体の樹木は、枝張りと同等以上の根張りを必要とします。あの巨体を支える姿を想像していただくと良いでしょう。

土壌中には、その種特有の病原菌や害虫もいます。

なかなか過酷な環境ですので、子孫には遠くへ離れてもらったほうがよさそうです。

植物同士では、こんな感じです。

動物にとってはどうでしょう。

枝葉は休息の場であり、採餌の場です。

高さによって生息する構成種にも変化があり、階層上の生態系を形成します。

老木は所々にウロを持つものもあり、小動物のよい住処を提供しています。

動物にとっては、概ね歓迎される存在のようです。

 

寄らば大樹。

一言にいっても、立場や特性によって関係はまちまちなようです。

条件の中で、それぞれが個性に合わせた適地を見付けて生きている。

そこに自然の魅力があるんでしょうね。

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自然災害に対して。

阪神淡路大震災より15周年。

まずは被害に合われた方へのご冥福をお祈りします。

そして、伝えていくことの大切さと、実際に被害に合われた方の思い。
この双方の重さを感じ、自然に対する人の無力さと災害への供えの重要性を感じました。

かくいう私も準備が不十分で、反省と共に対策を講じようと思います。

自然災害は、時と場所を選びません。

それは、インストラクターとして引率している時も同じこと。主な災害要因である気象は勿論、引き起こされる水害や土砂崩れ等に対しても備えが必要です。

その為にも、入念な現地視察や、地形図による水害等へのリスクアセスメント。

さらに避難場所や救護施設、最寄の医療機関とその搬送路まで計画時に盛り込むことが求められます。

突き詰めれば、土壌や地質にまで踏み込んだ土砂災害の傾向や、過去の災害事例も把握する必要もあるでしょう。

21年度試験には、やはり自然災害への対策がとりあげられました。

異常気象が話題に上がる昨今、気象予報や情報と現地の生の情報を組み合わせた上での総合的判断が必要です。

起こりうる危険に対しては、対策を求められることは法令にも謳われています。

保険適用の有無も、大きな問題です。

自然災害に加え、人的なリスクについても考えなければなりません。

安全に対しては、例年何らかの形で出題されることが多いので、知識と共に自分自身の考えもまとめておいたほうが良いでしょう。

災害関連のニュースにもきを配りましょう。

このブログでも、その都度とりあげていきたいと思います。

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誕生。

生まれました。

といっても、私の子供ではないのですが…

全国森林インストラクター会から登録証が届きました。

Photo

晴れて、インストラクターへの正式な仲間入りです。

上に写るのは、証明書とロゴをあしらったバッヂです。

改めて、あぁ本当になっちまったなぁと実感を深めています。

丁度去年の今頃は、受験を決意して勉強を始めた頃。遠い道のりのスタートを切り、走り出しました。

わりあいとスロースタートで、ゆっくりと大事に始めたような気がします。

ダッシュが大事な時もありますが、急激な変化は拒絶反応を起こします。スピードに乗ってから加速していけばよいので、これから挑まれるはゆっくりと始めてみてください。

大切なのは、「持続」です。

早速来週には、森林施業の実技講習が行なわれるので、参加する予定です。

かつてあちこちを旅しながら、林業の衰退の中でも確実に吹き始めた地方の風を感じていた頃がありました。

地元産の木材での製品を作り、産業化に向けて取り組む人達。

見事に施行されたヒノキの複層林。

認証制度取得を取り入れる自治体の取り組み。

公私に渡り、涸れることの無い一筋の清水がやがて沢になり、川となって国を潤す。

そんな流れの一滴になりたいsweat02

ずっと暖めていた思いが、ようやく形になりつつあります。

日本の国土の中で、森林の広さは約2500万ha。

国土における森林率は約67%。つまり、三分の二は森林です。

これは、先進国の中では世界第二位の保有率となります。

それだけ平野部が少ないという島国特有の立地条件はありますが、先人の知恵と努力で守られてきたのも事実です。

尾根筋まで植えられた植林木を見て、その苦労を感じないことはありません。例えそれが、行政の迷いの結果であってもです。

私達に託された森林を、どう利用し保全していくのか?

さらに、子供たちの世代へどう受け継いでいくのか?

これからは綺麗ごとだけでなく、実際に現場で・肌で感じ、考えていきたい。

そして、学びや気付きを伝えていきたい。そう思います。

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FIT説明会

先日、森林インストラクター東京会の入会説明会&新年観察会へ出席しました。

まずは会長挨拶。JR線で流れていた印鑑の引用で、身近な話題から聞き手を惹きつけつつ伝えたい内容を織り込むノウハウを感じました。

「印」と押された版である「印鑑」。印のかがみ()ですね。

印鑑を頂き、あなた方はインストラクターとして認められた。これからは森の語り部として、自然の魅力という「印鑑」を伝える「印」になるよう頑張ってください。

気持ちが引き締まります。

これからインストラクター目指される方がいるなら、合格は通過点であることをお伝えします。

なってからが勝負!自分しだいです。

で、東京会って何をしているのか。

Forest Instructor TOKYO

略して『FIT』

森林教育・文化・保全にFIT。

ですので、色々やってます()。みんな揃っています。

会員内の研修は勿論、高尾山を中心とした観察会、学校からの依頼による自然体験、企業を含む外部団体からの依頼等。さらに、委託フィールドでの森林整備・研修をはじめとする草木染や清掃ハイク等の内部部会による活動と、ほぼ一年中イベント盛りだくさん。

親睦と相互研鑽の場として・活動の場として申し分の無い内容です。

これも、先駆者による開拓の賜物。理解も認知度も無い中から先輩インストラクターの方々が自ら築き上げた成果に他なりません。

様々な活動の中で自分に合ったもの・得意なものを見付けていく。何を選び動いていくかで、そのインストラクターの方向性が決まっていくとの経験談もいただきました。

まずは経験と知識の不足を補うべく、関わっていきたいと思います。

そして観察会。入会三年目のインストラクターの先輩による野外観察です。

そして、取り巻くのは古参のベテランインストラクター会の方々。

「やりづらそー・・・」

プロである以上、一般の参加者は選べません!!

ここを目指し、超えて行くんだな。

はっきりとその一歩を踏み出そうとしている、自分が感じられました。

あちら側に立つ日は、遠くないのかもしれません。

右も左も分かりませんが、少なくとも真っ暗ではありません。

学ぶべきもの、方法、場所は揃いました。

そして、活躍の場も

これからが本当の勉強。

目指せ!森林インストラクター。

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もののけに寄す

今夜はラフに。

もののけ姫を見ています。

ジブリ大好きですheart02

特に、ナウシカ・もののけ・耳すまが好きです。ぽんぽこも捨てがたい。

みんな影響を与えられた作品群です。

今年も製作が進んでいるとか。期待してしまいます。

ポニョも色々と考えさせられましたしね・・・

やはり、ナウシカの世界観を凌ぐものは無いように思います。壮大なストーリー、人の業、それでも進もうとする人の悲しさ・強さ…原作のお話。

そしてもののけ姫。これはタタラ場(人)と崇り神(自然)との物語。

鉄の精製には、膨大な燃料を必要としました。その為には、広大な森林を必要としました。出雲より伝来した鉄の練成技術は徐々に広まり、中国地方を南下していきました。この足並みは、土地の平定の道筋。古き神話こそは、民族進出の歴史とも捉えられます。

私も、商売柄、鋼と縁を切れない者。むしろ、刃物好きですhairsalon

実際、数年前に出雲を旅し、神話と鉄の伝来を辿る真似事をしたものです。

森と人とは、決して相容れぬもの。それでも、寄り添い生きねばならぬもの。

あ、あくまで人の視線ですが…

「だが、共に生きることができる。」

その答えを求めて辿り着いた今。

明日、森林インストラクター東京会の説明会・観察会に参加します。

不安と期待の間で、いよいよ始動です。

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生物多様性とは?

前回に引き続き、多様性についてです。

生物多様性を考える上で要となる「種の多様性」と「生態系の多様性」について述べました。

では、これらを維持していくためには、何が必要となるでしょうか。

まず、生態系は相互関係で成り立っていますので、その基本となる生物群を見てみましょう。

生態学では、個々の生物間やグループ毎、またグループ間の関わりについて扱うわけですが、この個々の生物を「個体」と呼びます。

同じ種の個体の集まりが「個体群()」で、さらに群が集まったまとまり全体のことを「群集」と呼びます。ちなみに、群集でも特に植物だけを指す時は「群落」といいますので、注意が必要です。

多様性に富む状態とは、個体の種類が豊富なだけでなく、この群の豊かさも必要になります。

構成種の違う群集が空間内に多数存在することは、変化に富んだ環境を生み出すことにもつながり、同時に複雑化する中で相互に補完しあう関係が築かれていくからです。

次に、生物が生息する場所や環境についてです。

海・砂漠・草原・森林と、生物を取り巻く環境は様々です。さらに、平地・窪地・河川・渓谷・山地と地形も変化していきます。

それぞれに暮らす生物が変わるように、環境ごとに適応した種によって生態系は構成されます。

ですので、多くの種が生息するためには、場所や環境にも多様性が求められます。

実際には、地形や環境はそれ単独で存在するわけではなく、連続的なつながりを持ちながら緩やかに移っていきます。生物もまた、こういった一連の環境の中に採餌やねぐらを持っています。

一定の広がりの中に様々な環境を含む様子を、一つの「風景」と捕らえて「ランドスケープ」という呼び方がされるいようになりました。

代表的なものは、里山の景観です。

森林・田畑・住居が連続的に存在し、多くの生物がバッファーである林縁や茂みを利用しながら生息しています。人と自然の共存の共存を考えるモデルになるのも頷けます。

こういったランドスケープにも多様性が求められ、同時に、里山の例のように、人の暮らしとの結びつきの中で循環していくことが求められています。

最後に、自然は移ろい行くものです。

生態系を支えているのは、生産者である植物です。ということは、植生によって生息する種にも変化を与えます。

この植生は、土壌や気象条件の影響の中で、適応する種の群落に向けて構成種が変化していき、これを遷移といいます。遷移の遷移の過程で、それぞれの群集が成立します。

さらに、常に自然は循環しています。生産・消費・分解が行われるシステマチックな系として機能しているのです。

遷移と循環のプロセスにより、生態系は維持されています。

生態系のプロセスの多様性。

大きな括りになりましたが、一連の多様性のまとめとさせていただきます。

関連記事(COP10についてです。)

信州気候フォーラム

http://nikohaus.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-3db5.html

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COPと多様性

COPといえば、15。

COP15 気候変動枠組条約ですね。25%削減の是非を巡り、話題に上がりました。

そして、あまり知られていないのがCOP10。何かご存知でしょうか?

先日東京新聞の社説で取り挙げられていましたが、そもそもCOPとは「締約国会議」の事。

「条約を定めて守りましょう。」その為の決まりを作る会議。

で、COP10は「生物多様性条約」の事です。

「多様性」

最近よく聞かれることばですね。昨年暮れに国際展示場で行われたエコプロダクツでも、特設ブースを設けて紹介されていました。CO2に並ぶ、21世紀のキーワードです。

一言に多様性といっても、含まれる範囲は広く、説明しづらい面もあります。

ここでは「種の多様性」を中心に、範囲を広げてご紹介したいと思います。

まず種の多様性ですが、ここでも二つの意味が含まれます。

一つは、種内の多様性。遺伝的に多くの型が存在することも重要です。

例えば病気が流行るとします。ある生物が、同一の遺伝的特性を具えるのみだったならどうでしょう?

勿論、脅威は病気以外にもあります。気候変動や自然災害・多種との競争。

身近な例では、タンポポの西洋化()です。日本に元々自生する種に、外来種である西洋タンポポが交雑し、亜種を作り出しています。

やがて、日本のタンポポが駆逐される日も遠くないのかもしれません。

遺伝情報については、最近研究が進み、新たな発見が新薬に応用される例も多くあります。

つまり、多くの遺伝を保つ事は、人類の未知の可能性を後世に託す事でもあるのです。

種の多様性についてはこの辺で。

次回は多様性全般を見ていきたいと思います。

二つ目は、生態系の多様性。つまり、どれだけ多くの種が生息するか?ということです。

生態系を考える上で、ある環境下の一定範囲内に多くの種が保たれる事は理想です。なぜなら、生物は相互に依存し、複雑なつながりの中で生存するからです。

花が咲き実を結べば、餌を目当てに虫や動物が集まります。その結実を助ける別の虫がいて、その虫を食べる種がいて。

さらに植物同士も、日照を求める競争の中で住み分けが成り立っています。植物ごとにまた集まる生物も変わってくるでしょう。広がりが想像できるでしょうか?

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初詣

初詣に行ってきました。

場所は三峯神社。埼玉の西部、秩父の山の中です。

電車を乗り継ぎ、西武秩父からさらにバスで70分余り…。遠い(lll゚Д゚)

本来なら、表参道を歩いて参りたかったのですが、下調べ不足と冬季凍結の恐れからバスで参拝です。

なんだってこんな辺鄙な処に神社があるのでしょうか。

結構、こういうところって多かったりしますね。

これは、かつての山岳信仰の名残だとよく言われています。仏教の影響も受けつつ、アジアにおける農耕民族に共通の文化として挙げられています。

本殿のほかに奥の宮や奥社といった形で祀られるケースが、その名残だと思います。

それはさて置き、今回の目的はあくまでも「初詣」。

あとは、最近仕入れたGoreTexの小手調べ。

寒い所に行ってみたいsnow 嫌ですね、変人は...

ともあれ、お参りです。手水を済ませて…凍ってました。寒!!

もちろん、氷柱もできてました

ゴアですが、やはりすごいですね。

外気をものともせず、インナーの暖かい空気の層が保たれていました。

何より、軽い。そして、思いのほかがさばらない。

ゴアゴアしません(゚ー゚;

耐水と透湿性は、またの機会に譲りましょうsweat02

さて、三峯神社のご祭紳は弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)。

日本を作られた神話の神様。ちなみに、夫婦です。

なので、縁結びの神様 (ということにして下さい)。今年は良い縁に恵まれそうです(笑)

神社には欠かせない、ご神木も祀られていました。

注連縄は神の「占める」場を意味します。

依り代として祀られていますが、かつては大木自体が神であり、信仰の対象でした。

お社は、御神体である樹木を拝むための付属施設であったと考えられています。

人の寿命を遥かに凌ぐ樹木の生命力に、憧れると共に畏敬の念を抱いた人々がそこにはいました。同時に、豊穣と長寿を祈られずにはいられなかった当時の時代背景が思われます。

地方によっては、正月に大黒柱へ注連縄をして、お祀りするところもあるそうです。

柱とはいえ元は樹木。

そこに神聖なものをお招きし、一家の守り神として大事にする風習の現れですね。

四季折々の習俗にも、自然と人との絆や関わりを考えさせられるものが多々あります。

こういった文化にこそ、次の時代の為に見習い、引継いで育てていくべき価値が隠れているように思います。

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400周年

「それでも地球は回っている」

今年2010年は、ガリレオが木星の4つの衛星を発見してから400年目にあたるそうです。

この発見は地動説を裏付ける有力な証拠となりました。

元はコペルニクスが唱えたとされる地動説。それまでは天動説が支持されていたのは有名です。天動説が提唱されてから、暦の上で矛盾点を指摘され、さらに羅針盤による航海が行われるようになり、正確な観測の必要性からその整合性に疑問がもたれる様になりました。

そして、コペルニクスによる地動説が登場するのですが、この間なんと300年あまり。

さらに、ガリレオによって証明されるのに100年近い年月が必要でした。

勿論、望遠鏡の発明などの要因もありますが、常識を覆すことの難しさを感じさせます。

今や、宇宙に人が滞在する時代。野本さんをはじめとするクルーは、「きぼう」内での実験を行っています。明日の19;00前後、九州・中国地方の一部で地上から目視の観測ができるようですので、空を見上げて宇宙に思いを馳せてみてはどうでしょうか?

地上では限られた資源を巡り、日々争いが耐えません。いくら科学が発達しても、大元にあるものを作り出すことは叶わないでしょう。

一つの球体の中に暮らす私達一人一人が、考えていかなければいけません。

お正月も今日まで。

ガリレオに習い、常識を見直してみることも必要ですね。

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あけましておめでとうございます。

年も明け、2010年がスタートしました。

Hinode

撮れたての初日の出です。

新たな一年の始まりをお祝いしたいと思います。

何か大きな歯車が、ゴロッと周ったような気分です。心機一転、楽しくいきたいですね。

見返すと、富士山が朝日に輝いていました。

Huji

今年の目標の一つは、富士山登頂fuji

日本人のポピュラーな夢ですねshine

噂では、近いうちに入山規制がかかるとか…

世界遺産登録も、難航しているようです。

これも、登山マナーの悪さから。

「持ち込まない・持ち出さない」が自然に触れる者の鉄則です。

安易な採取や移植が、思わぬところで生態系を脅かすことを肝に銘じましょう。時に良かれと思ったことも、自然のバランスを崩しかねないのですから。

自然の循環から外れた種が、どのように振舞うべきなのか?

この一大命題は、私達人類のの宿題ですね。

実りに支えられ、太陽を神と崇めてきた祖先の声を遠くに思いながら。

夜明けは誕生の象徴。太陽こそが命そのものですね。

新たな生命のの躍動を感じつつ、新年のご挨拶に代えさせていただきます。

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