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2010年4月

レクリエーションとスポーツ

おはようございます。

不安定天気なが続きますね。

もうすぐGW。大型連休は家族で・友人で・恋人同士で…

どこかへお出かけなさる方も多い事と思います。

家でのんびりするもよし、スポーツに汗を流すもよし。

もう計画は立てられましたか?

社会の変化によって家族構成・交友関係も多彩になる中、その過ごし方も変わりつつあります。

かつては、平日は仕事に追われ、市場優先の中で消費が叫ばれ、大規模開発されたリゾート施設へ人も金銭も流れた高度経済成長期がありました。

経済こそ停滞してはいますが、バブルがはじけて夢物語から醒め、人らしい生活を取り戻しつつあるのが現在の雰囲気なのではないかと思います。

悪く言えば、何もかも「与えられていた」時代が終わり、これからは個々の「創造」が始まるのかもしれません。

増えていく「余暇」の中で「自分らしさ」を求める風潮が、一つの表れではないでしょうか。

こういう時代の中で、「レクリエーション」という言葉に求められる意味も変わりつつあります。

日本には、占領下の時代に教育の中で持ち込まれ、個人の尊重や組織の団結を目的に広まっていきました。

オクラホマミキサーやマイム・マイム。ほろ苦い思い出をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

やがて、個性に重きが置かれるようになると様々なサークル活動へと発展していきました。

音楽・スポーツ・文芸・芸術と、幅広い意味での「レクリエーション」が提唱されるようになりました。

ちなみにこのレクリエーション、言わずと知れたアメリカ発祥の概念です。

シカゴの保護者による子供たちの遊び場づくりに端を発し、休養や気晴らし程度だった余暇を生活文化の向上へと高める活動へ発展していきました。

Re Create = 再生

まさに現代は、レクリエーションの原点へ立ち返る時代なのです。

今では大学に専門の学科が置かれ、社会的評価も高まっています。

同時に、高齢化の進む今、健康・耐力の維持のため生涯スポーツが提唱されています。

そもそも、スポーツに何をイメージするでしょうか?

順位を決め、技を競う。

体育系の世界、まさにスポ根ですね。

楽しさもあるでしょう。

生存の必要性から離れ、楽しみのために行うのは人類の大きな財産でもあります。

それと同時に、スポーツには「社交性」も含まれています。

競技を通じた人と人との「出会い」。これは、人間の成長に大きな影響をもたらします。

ここで、スポーツの4つの要素をまとめます。

技術性 技を磨き、体力を高め、自己の向上を図る。

闘争性 安全なルールの中で、他社と競い合う。

遊戯性 楽しいから継続できる。人が集まる。

社交性 他社との出会いや交流から、新しい気付きや刺激が生まれる。

生涯スポーツを考える上で、誰もが継続的に・自分のペースでできる事が必要です。

ですので、この4つの要素の中でも、ここでは遊戯性と社交性を強調したいと思います。

一人でやるよりは、大勢のほうが楽しいですし、お互いに支えにもなります。

毎回が新鮮である事は、飽きの防止にも有効です。

今回は、余暇の中でのレクリエーションの位置付けと、生涯スポーツについて取り上げました。

この二つの接点を探るとしたら、どこにあるでしょうか?

さらに言えば、近代化の代償として私達は大事なものを失いつつあります。

身近な緑・命のぬくもり…

そう、日常から自然が消え、その反動が昨今のアウトドア・ブームとして現れています。

野外活動は、適度な運動・四季移ろい行く自然の中の新鮮な感動・人との出会いは付き物です。

そして個々のペースで、ピクニックから登山まで様々なフィールド・形態があります。

まさに生涯スポーツにピッタリです。

さらに、非日常の体験を通じて暮らしを振り返り、環境について考えることのできる「生きた」学びの場です。

私達「森林インストラクター」は、こうした社会のニーズに年齢を超えて応えていく事が、求められているのです。

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裏高尾植生調査

お久しぶりです。

観察会中止以来、別に負抜けていたわけではないのですが。

ちょこっと忙しかったのはありますが、どちらかというと活動のまとめに時間を裂いていました。

ようやく落ち着いてきつつ、それでも時は動きます。

今日は高尾で植生調査。どちらかというと、私の場合は研修なのですが…

林分に分かれ、各班ごとに植物を調査していきます。

先輩インストラクターが一目で同定していくのを、図鑑片手に追いかけます。

知っているようで知らなかったちょっとした知識や、知らなかったポイント。

当然、初めて教わることも。

そして、一つ聴くと一つ忘れる歯痒さ(笑)

そして、千変万化の植物の表情。

芽生え・稚樹・幼樹・成木。それだけなのに、まるで別物。

フィールドでの実物で養われる経験がものを言います。

以外に感じられたのは、この数ヶ月での自分の成長。

ごくちっぽけなものながら、山勘というやつが働くシーンも。

何もわからないことも多いのですが、あてずっぽうでも見当が付けられたのは、喜びです。

これからじっくり学んでいこう。そう思う一日でした。

カントウカンアオイの奇妙な花

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見るたびに、何が花粉を運ぶのか不思議です。

地上に這うように咲く地味な花には、土壌生物(トビムシやヤスデ)やハエの仲間ぐらいしか訪れないようなきがします。

多分は匂いで呼ぶのでしょうから、どんな匂いか、一度嗅いでみたいと思います。

ぼけていますが、この三出複葉。つる性で、秋に真っ先に紅葉する植物です。

ご存知の方は常識ですね。ツタウルシです。

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俺にさわるとかぶれるぜ!注意しましょう。

高尾と言ったら、これ。

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ハナイカダです。

わかりづらいのですが、葉脈の太さが花の基部で変わっています。

写真ではワカラナイのですが、ハナイカダは大きさの割りに太めであるようなこと、また針状の微細な細鋸歯を持つ事など、実際にその場でしか味わえないことも多いのです。

また今日も色々学べました。上がその一例です。

せっかくの素晴らしいフィールド、一つでも多くのことに気付き、また伝えられるよう、感性を磨いていきたいです。

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雪の高尾山行 

今年は天候不順が続きます。

先週行われるはずの親子観察会も、四月半ばのまさかの雪により中止になりました。

雨天中止の案内であったこと、また寒い雨の中で参加者の満足が得られないことが予想されるための中止で、代表の決断は妥当なものであったと思います。

で、実際どうなのか。

予定コースを歩いてきました。

高尾駅に付いた時点で、まず面食らったのはその寒さ。真冬です。

降ってこそいないものの、雪もちらほら見られました。

さすがにバスも空いており、熱心(物好き?)な山屋さん風な方と揺られていきました。

日影に着くと、完全な冬景色。装備も冬仕様が似合います。

四月…むなしい響きが聞こえてきそうです。

雨もまだ残り、実施は無理だと痛感しました。なかなか見られない風景ではあるんですがね。。。

思わぬ取り合わせに喜んで、カツラの新芽が可愛らしく微笑むようです。

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咲き誇るニリンソウも、雪の中で凍えるようでした。

とはいえ、やはり春なんですね。

ヤマネコノメソウが朔果を付けていました。まさに、猫の目です。

隣には、ヨゴレネコノメも咲いていました。

ケマルバ・タチツボ・エイザン・タカオ…

スミレもだいぶ咲き揃ってきました。

まだまだ、同定も難しい課題です。

コンロンソウ、セントウソウ、ムラサキケマン、ヤマエンゴサク(写真)

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日影沢は花盛りです。

コクサギも雨にぬれ、独特の匂いを漂わせています。

二枚ずつ互生する「コクサギ型葉序」が特徴的です。

沢沿いのアブラチャンの新緑が雪に映えます。

あの株立ちは、崩壊地で生き抜くための戦略です。

昼食をとり、林道を経ていろはの森を登ります。

ミヤマカタバミが出ているので、十円玉を磨いてみました。

シュウサンが含まれており、綺麗な輝きが戻ってきます。

ミミガタテンナンショウがあちこちで見られます。

雌雄が転換するそうなのですが、まだ雄ばかりでした。

雨は止み雲の切れ間から青空も覗くのですが、樹雨により結構濡れます。

改めて、降雨を樹幹が持ち去る量を考えさせられます。

こんな天気には、傘が要ります。気を利かせて生えていたものの、ヤブレガサでした。

こんな天気の楽しみでもある、ツチグリです。

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天気の良い日は星状の殻()を閉ざし、乾燥を防ぎつつも転がって移動します。

そのユニークな姿から「晴天の旅行者」なる呼ばれ方をします。

着生植物のマツグミが落ちていました。

モミなどの針葉樹に付くヤドリギで、粘っこい種子が鳥の糞に混じり枝にくっつきます。

実際揉みほぐしてみましたが、なかなかの粘着力です。

今回は観察会としては中止の結果に終わりましたが、幹事組みにとってはとても良い研修の場となりました。

引継ぎから二ヶ月、何もかも初めての中で手探りしながら実施まで漕ぎ着けられたのも、代表幹事はじめ協力があってこそのものだと思います。

ご褒美か、ノネズミからのプレゼントをもらいました。

探し続けていたオニグルミの食痕です。

ひとまずは区切りがつき、少しはゆとりも出てくると思います。

相変わらず課題は山積ですが。

インストラクターとしての経験を積むため、また新たなスタートですね。

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つれづれなるままに

更新が滞りました。

その間にも様々なことが起こり、TVを賑わしています。

トピックスは、シャトル打ち上げ成功~琴のデモンストレーション。

私事ですが、社の関係の方が打ち上げを見に行かれたそうで、お土産にボールペンをいただきました。

それだけですが、急に身近なことに感じられるから不思議です。

そして、会議真っ最中の核軍縮。

今度こそは実のあるものになることを、切に願うばかりです。

花散らしの雨で桜も終わり、春も足早に過ぎていきます。

私は、少し遅れてくるヤマザクラの控えめな面持ちのほうが好きだったりします。

どちらにしても、しっかり地に足をつけないと、忙しさに流されそうです。

なにより、今週末は、いよいよ観察会本番!

後は晴天を願うばかりです。皆さん、てるてる坊主を作りましょう(^^)/

先週にリハーサルを行い、班長さんとの調整・打合せも済みました。

本番の混雑が容易に予想され、良い意味での緊張を感じる事ができました。

実際のコースでの下見は、班毎のカラーが出たものになりました。

春の日影沢はまさに宝箱。これから盛りを迎える花園も、その準備に追われるようでした。

今回の対象は親子。勿論、子供がメインです。

加えて大人の参加もあるので、あまり柔らかな話題ばかりでは満足は得られないでしょう。

何事もそうですが、結局はバランスが大事。

親しみやすい観察の中にも深みを持たせるのは、至難の業です。

現場での打ち合わせで知恵を出し合いながら、大まかなプランができていきました。

もちろん、班長さんの存在が大きいのは言うまでもありませんが

仔細は、当日のお楽しみ

そんな中でも、楽しみもあるのが事実。

タカオスミレが可憐な花を咲かせていました。

スタッフの重要な心得に、自身も楽しむ事が挙げられます。

「感動」というものは、自然と伝わるものですから。

やはり強調されたのは、対象の興味を大事にすること。

子供たちの感動に共感し、「何だろう」を育てることです。

その為には、こちらの準備したものは犠牲にしても良いのです。

押し付けではなく自主性を重んじること。

例えば、質問を振り、考えていただくことです。

参加者意識=集中力を常に保たせる、飽きさせない工夫も必要です。

やはり下見で痛感したのは、実力の無さです。

資格者として、社会的にはプロの位置付けにはありますが、いざご案内となると圧倒的な経験の無さを感じます。

結局は、恥をかきたくないという気持ちに負ける面もありますが、やはり満足していただくことが第一です。

それ相応の準備。そして、フィールドへの精通度。

さらに、知識やスキル、安全対策

分かってはいたことですが、プレゼン+αを求められるのです。

今は一スタッフとして、研修に甘んじます。

早く人前に立てるよう、常にインタープリターとしての目線に磨きをかけていきたいと思います。

これは、同時に方向性を探る旅です。

何を得意とし、伝えていきたいのか。

また、今の自分には何ができ、足りないのか。

目指すべき高みと、あるがままの自分。

社会・家庭・組織・個人

まぁ、多様性ですね(笑)

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Interpretation覚書

いよいよ親子観察会も応募を締め切り、たくさんのご応募の中から厳正かつ公平な抽選が行われました。

本番に向け、準備も大詰めを迎えております。

東京の桜は満開を過ぎ、春本番も間近ですね。
山笑う季節。歩いているだけでも心が躍ります。

仕事(本業です)に研修・準備と、なにやら形ばかりバタバタしています。
自慢ではありませんが、忙しいフリをするのは得意です(笑)。

今回は、研修のまとめも兼ねてインタープリテーションに触れてみたいと思います。

インタープリターというと、何か博識で色々と教えてくれるというイメージがあります。
実際、ものすごく詳しい様々な専門の方がいらっしゃいます。
観察会をやる以上、知識は最低限必要な資質であるといえます。

その知識を余すことなく参加者の方(対象)に伝えるのが、指導者の役割である。

実は、そこまでは求められないのが事実です。
むしろ、教える事は必ずしもインタープリテーションではないとも言われます。

何故でしょうか?

その答えは、その時々の対象によって違うのだと思います。
結局のところ、参加者にも様々な動機があります。

名前を知りたいのか、興味は花か・虫か・木なのか、それともただ自然に親しみたいのか。
興味・関心はもとより、参加のモチベーションにも差がありますし、また何をどこまでお知りなのかもわかりません。
私などより遥かに詳しい方は、それこそ山のようにいらっしゃいます。

要は、ニーズは千差万別であり、のどが渇いた人にクッキーを勧めたところでしょうがないのです。

では、何を伝えれば良いのでしょうか。
その「思い」は、それぞれのインタープリターの中にあります。

確かに、対象のニーズは十人十色。切り口はいくらでもあるでしょう。
ですが、その切り口から何を覗かせたいのかは導き方しだいで変わります。

そもそも、インタープリターとは通訳者というような意味を持ちます。
自然のよき理解者であり、その魅力を・大切さを“自分の言葉”に置き換えて伝える事が、望ましい姿とされています。
もしかすると、それは参加者の言葉になるのかもしれません。

対象の興味から、気付きを通じて思いを伝える。

そのためのアクティビティー(※)やテクニックは多々ありますが、いかに多くの自分の「言葉」を持ち、臨機応変にその「場」へ織り込めるのかにかかってくるような気がします。
(※アクティビティー…観察やゲーム等、イベント中に行われる個々の体験活動。)

そして、必要な知識は学び、伝えたい思いを常に磨き続けることが必要なのでしょう。

人と森とのつながり、文化や産業、悠久の時間、生態系の織り成す幾何学模様…
あまりにも多くの事を、自然は語りかけてきます。

「森の囁きをお届けします。」

そんな「インタープリター」になれるよう、学ばなければならない事が山のようにあります。

応援よろしくお願いします!!  

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