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2010年6月

ハチへの備え

W杯、惜しかったですね。

PKは時の運とはいえ…残念です。

是非とも次につながる試合として、選手一人一人のかげがえのない経験として欲しいと思います。

こちらも。経験を負けじと積んで行きたいと思います。

前回はハチの生態について取り上げましたので、もう少し詳しく見てみましょう。

先日、私の職場でアシナガバチの巣を見つけました。

可愛そうですが、女王バチの単独営巣期である働きバチが羽化する前に、落としてしまいました。

長い棒で叩き落としましたが、さすがにまだ単独でもあるので戦うリスクもあるのか、女王バチは飛んで逃げていきました。今の時期だから言えますが、なんだか気の毒です。

で、折角の標本(?)ですので、色々と観察させていただきました。

まずは外観。アシナガですので中が剥き出しです。

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よく見ると、卵が産み付けられていました。

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巣の基部には、蟻の忌避剤が塗られており、ニスのような艶があります。

これは女王バチが塗るもので、効果は一時間ほどだそうです。

狩りに出るときは塗っておいて、アリから巣の中の卵や幼虫を守ります。

ハチの意外な一面です。

中を割って見ましょう。

入り口付近に蛹が見られます。奥のほうには幼虫(蜂の子)が驚いて顔を出してきました。

比べると、こんな感じです。

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羽化しだすと、攻撃性が高まり手を出せなくなります。

刺された時の対処ですが、まずは安全な所まで逃げてください。

蜂が襲うのは、巣を守り子孫を守るためです。

彼等からすれば、人は山のような化け物です。必死の思いで攻撃をしかけているのでしょう。

そして、毒を吸い出します。

市販のポイズン・リムーバーを使ったり、無ければ爪で搾り出します。

出きったら、ハチ毒は水溶性ですので水で洗い流します。

軽度のものなら、抗ヒスタミン成分含有の薬を塗っておきます。

ここで重要なのが、アレルギーと後の処置(治療)の問題です。

人によっては、薬に対するアレルギーを持つ方もいます。必ず、本人の了承を得て使用するようにしてください。

また、重度の場合は医師による治療が必要な場合があります。

この際に、薬剤の使用は成分の特定が難しく、治療の妨げになる場合があります。

まず薬を洗って除去する手間が増えることになるのです。

ですので、病院へ搬送する必要性のある場合は基本的に薬は使いません。

応急手当はあくまで治療ではないことを、よく認識しておく必要があります。

ハチ刺されの経験を確認することも重要です。

二度目の場合は体内に抗体ができていることがあり、急激なショック状態に陥る危険性があります。

この反応が、「アナフィラキシーショック」と呼ばれるものです。

寒気・吐き気・虚脱感・痙攣・冷や汗・呼吸困難・脈拍の低下などが予想されます。

確率論ですので誰もに出るわけではありませんが、傷病者の観察を怠って死にいたるケースもままあります。

たとえ初回でも複数箇所刺されていれば、とても危険です。

症状に関わらず、最低でも30分は救護者が容態を観察する必要があるでしょう。

安易な単独行動を取らせたばかりに、容態が急変することもあり得ることです。

ハチとともに気をつけたいのは、有毒植物。

あまり食べることは無いので、特にかぶれを起こすものには注意が必要です。

代表選手といえば、ウルシ科の植物。

この時期紛らわしいものとして、キヅタとツタウルシがあります。

キヅタには何の害も無いのですが、ツタウルシはかぶれます。

大きくなれば特徴が分かれるのですが、小さいうちはよく似ています。

どちらもツル性の三出複葉なので、見分けがつきません。

よく見ると、

キヅタは鋸歯の先端にとげがあり、吸盤でくっつく。

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ツタウルシはとげが無く、根のように這わせて絡む。

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といった違いがあります。

木に付いたものはわかりますが、地を這うものは一目では正直わかりません。

これもまた、自然の醍醐味。

むやみに恐れる必要はありませんが、最低限の注意は必要ですね。

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アウトドアの蜂対策

昨日、ハチに関する研修へ参加しました。

森林に関わらず、野外活動においてハチの被害は付き物で毎年30名前後の死者が出ています。

日本で有数の有害有毒生物であるといってもよいでしょう。

とはいえ、どこにでもいるのも事実。

いかに防ぎ、また刺されたときはどう対処すればよいのかを学んでおく必要があります。

日本にいるハチは4000種を越えるそうで、その中で攻撃的かつ危険なのは、主にスズメバチ科です。

そのなかで、スズメバチ14種・アシナガバチ9種が本州で見られます。

スズメバチは、腹部が丸みを帯びて鉄砲玉のような形をしています。

巣は外皮により覆われて中は見えず、比較的大型で20~100cmになるものもあります。

活動期間は長く、5月上旬~中旬に営巣し、11月頃まで活動します。

アシナガバチのほうは、比較的スマートな印象です。

文字通り脚が長く、垂らして飛んでいる姿がみられます。

巣は小型で、覆いはなく中が見える15~20cmぐらいの巣を作ります。

4月上旬ごろに営巣を始め、9月頃まで活動します。

どちらにも言えるのは、巣は一年で放棄され、秋に生まれる新女王バチのみが越冬します。

春になると、越冬を終えた女王バチが巣を作り始めます(単独営巣期)。

やがて働きバチが羽化し、共同で巣を大きくしていきます(共同営巣期)。

やがて巣作りと採餌活動・子育ては働きバチに委ね、女王バチは産卵に専念します。

ちなみに働きバチですが、みんなメスのハチです。

共同営巣期の後半、新女王バチと生殖のための雄バチが生まれます。

やがて交尾の後、新女王バチは古巣を出て土中や朽木で越冬に入ります。

ですので、まだ今の時期は働きバチも少なく、比較的大人しい時期です。

危険なのは、共同営巣期に入って巣が発達してから。

さらに、女王バチ誕生の時期には働きバチも気性が荒くなります。

いずれにしても、こちらが要因を作らない限りは彼らも攻撃をしてくることはありません。

ハチが刺すにも理由があります。その理由をあげてみます。

まず、巣に近づくのが一番駄目なパターンです。段階を踏んで威嚇、攻撃をしてきます。

巣への接近を感じると、ハチは巣の外へ出てこちらを見ながら飛び回ります。

さらに近づくと、ハチが近づいてきて威嚇行動を取り始めます。オオスズメの顎で出す警戒音は有名ですね。

この時点では、ハチを刺激しないようにじっとしているか、巣とは反対方向へゆっくり後ずさりします。

特に横方向の動きには敏感なので、絶対に手で払うことはやめてください。

警告を無視して近づくと、刺されます。その場でじっとしていると集団で襲ってくるので、一刻も早く逃げましょう。

警報フェロモンにより、次から次へと巣から新手が出てきます。

直接巣に刺激を加えると…総攻撃されますね。文字通り、蜂の巣をつつく騒ぎです。

時に数十メートル追われることもありますが、とにかく逃げ切ることです。

アシナガは葉の裏や茂みの中、スズメは地中等にも巣を作ります。

近づかないことが大切ですが、目立たない場所が多いので周囲の気配にも気を配りましょう。

ハチが出入りしているようなところがあれば、要注意です。

餌場を縄張りとするものもいるので、樹液などに集まるハチにも近づかない方が無難です。

香の強い化粧品・整髪料も控え(匂いと言えば、から揚げにも寄って来るそうです)、服装も黒っぽいものは避けましょう。

頭部や眉毛も黒いので刺されやすく、帽子などで保護した方がよいでしょう。日よけにもなるので、必需品ですね。

無益な争いは、避けるに越したことはありません。

ハチの棲み処にお邪魔するつもりで、謙虚に自然と向き合うことが大切です。

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消費者の横顔

梅雨の中休み、というよりは、もうすっかり夏の陽気ですね。

W杯も決勝ト-ナメント進出が決まり、暑さに拍車が掛かるようです。

観戦の寝不足もあり、少々バテ気味の方もおられるかと思います。

朝は以外に涼しいので、体調管理には気を付けたい季節です。

7月に入れば、夏ももう間近。

子供たちにとっては、楽しいシーズンの到来です。

森の中の人気者、昆虫たちにスポットを当ててみましょう。

日本の昆虫は、約10万種いると言われています。

国土の60%以上が森林であるので、そのほとんどが暮らしていると考えてよいでしょう。

食採部位によって、樹木や草の葉、幹、土壌と、大まかに棲み分けております。

では、種としては、どのように分類できるでしょうか。

 

生物の分類は、界・門・綱・目・科・属・種と細分化されており、昆虫の場合は主に目の分類で

考えられています。大きく、

等翅目…不完全変態、シロアリ等。社会性を持つ。胸部のくびれが無く、ゴキブリに近い。

半翅目…不完全変態、セミやウンか等の同翅亜目・カメムシ等の異翅亜目。

鱗翅目…完全変態、蝶や蛾のように、鱗粉に覆われた発達した羽を持つ。

鞘翅目…完全変態、甲虫類。日本には8800種。堅い鞘羽根二枚を持つ。

膜翅目…完全変態、蜂・アリ等を含む。社会性を持ち、天敵から花粉媒介まで幅広い役割を果たす。

双翅目…完全変態、ハエ・アブ・蚊。動植物遺骸・菌類や血液・体液まであらゆるものを利用している。寄生性のものも多い。

では、これらの昆虫は森林でどのような役割を持つのでしょうか。

虫たちも消費者である以上、有機物を利用しています。他の生物(菌類・動植物遺骸や糞等)や、葉を食べるもの、樹木に穿孔するもの、根を食べるもの、樹液や蜜を吸うもの、種子を食べるもの・・・

多様な生活があり、その分他の生物に比べても種が多く存在します。

このうち、植物を食べるものは樹木を利用する人間にとって都合が悪いこともあり、害虫としてのとらえ方をされることもあります。

食べる場所で、食葉性・穿孔性・吸汁性害虫や、キノコ害虫、衛生害虫、乾材・丸太害虫、そして、天敵昆虫のように呼ばれます。

ですが、害虫ばかりなら、森林生態系は破壊されて成り立たなくなります。

森林害虫と呼ばれるものは、およそ200種。これらも人の都合であり、森林の中では植物に対する圧力にもなり、老木の更新や分解者の手助け等、なくてはならない存在です。

さらに、鳥やハチ等の捕食性天敵や寄生バチ・病原菌などが作用し、一部の種が増えすぎることを防いでいます。

樹木もまた、タンニンやフェノールといった科学的防御物質によって自身の身を守ることが分かり始めました。

植物の受粉の手助けをする送粉者(ポリネーター)としての役割や、病原菌を食べたり種を運んだりと多くの昆虫は有益な作用をしています。

さらに、小動物たちにとっての貴重な餌として食べられ、さらに遺骸や糞の分解を助けるものがいたりと、様々な働きをしています。

土に眼を落とせば、足元には片足ほどの広さに1000頭の虫がひしめいています。

このほとんどはダニやトビムシといった小さな生き物です。樹木の落葉落枝は彼らに噛み砕かれながら、やがてこなごなになって菌類等の分解者へと引き継がれていきます。

このように、虫は森林で様々な生活体系を取りながら、隅々まで行き渡って栄養を届け老廃物を除去する役割をになっており、森の血液ともいえる存在なのです。

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下刈り

先日、鳩ノ巣で下刈りをしてきました。

毎月、第三日曜日に行われる「大自然塾」への参加です。

初めて大鎌を振るいましたが、なかなか爽快でした。

まずは、道具と荷物を持って尾根近くの作業場所まで登ります。

梅雨時特有の暑さと湿度は、やはりこたえます。

鎌の取り扱いも初めて。谷川に持つと引っかかるものが無く邪魔にならない事など、移動中も含め指導が入ります。

途中、栗の木に帰省するクリタマバチについて説明がありました。

外来生物で、中国からやってきたクリタマバチは、天敵もいないので急増。

クリ自体にも耐性が全く無く、一時は甚大な被害を与えました。

天敵の導入や、固有種の天敵化によって抑えられはしましたが、日本の栗を輸入した アメリカでは、一緒に侵入したクリタマバチによって全滅に追い込まれたそうです。

これだけの被害をもたらすクリタマバチも、本家中国では調和の中で生きており、大した被害も起きないようです。

松枯れの最大要因といわれるマツノザイセンチュウは、ついに北限に達したそうです。

今や害虫も、高速道路で移動する時代だとか。

マツノマダラカミキリに寄生し、産卵によって材中に侵入。

松の木を内部から侵食します。

外観からはわからないので、アカマツは瞬く間に激減しました。

外来生物の脅威を、改めて認識しました。

上へ付いた頃には、すでに汗だく。

一休みして、作業に入ります。

急斜面に取り付く作業では、大きく鎌を横に振る振り刈りは向かないので、今回は引き刈りによる作業でした。

鎌の刃を立てて茂みに差し込むイメージで、背丈ほどのススキの根元へ入れます。

後は、刃先を少し浮かすように、背で地をこする気持ちで鎌を引き戻します。

すると、心地よい手応えと共に、草が地に伏せていきます。

左右の作業者との間隔を保ちながら、下から上へ刈り上げて行きます。

勿論下刈りですので、植栽木にも気を使います。

木の周りを注意深く駆り払い、撒きついている蔓も取ってやります。

休憩を入れながらの作業でしたが、気付くと結構息が上がっていました。

昼食を取るための休憩。

サンショウが青々と実を付けていました。

試しに(唆されて?)一粒口にしましたが、悶絶。。。

正しくは、熟した実を乾燥させて皮の部分を磨り潰したのが、薬味としてよく見るサンショウの姿。

思わぬ初夏の味覚を堪能しました。

午後からも、引き続き下刈りが続きます。

先月刈ったばかりでも、稚樹を覆い隠さんばかりの勢いです。

一面のススキ原が切り開かれていくのは、気持ちの良いものです。

足の踏み場も無かった所に、点在する植栽木の姿が見えてきました。

この先何十年か後には広葉樹林として、秋には紅葉が目を楽しませてくれる事でしょう。

作業の後は、道具の手入れです。

わずかに足を滑らせながら山を降り、大鎌を研ぎます。

今日の作業を振り返り、解散。

この振り返りこそがイベントの肝です。色々と学ぶものがあります。

懸念された蜂も、まだおとなしい様子。油断は大敵ですが

ともあれ、気持ちの良い汗を流した一日でした。

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話術心得

関東地方も梅雨入りし、鬱陶しい時期になりますね。

更新が滞った間にも、刻々と四季が過ぎていくのを感じます。

首相の辞任にW杯開催と、世間も賑わっております。

日本も一勝目を挙げ、もりあがりを見せています。

はやぶさの帰還は耳目を集め、大きく光の尾を引き最後には感動すらおぼえました。

砂の採取成功へ、大きな成果が期待されています。

最近、出かける機会が劇的に増え、同時に多くの方と話す事も自然と多くなりました。

仲間内や初対面の方、目上の方からお子さんまで、色んな方と接するようになりました。

直接的であれ間接的であれ、人前で話すのはなかなか勇気のいるものです。

経験こそないものの、それがご案内している相手ともなれば、なおのことでしょう。

「インストラクターとしての、話し方。」

そういったものがあるとすれば、どのようなものでしょうか。

まず求められるのは、相手に伝わる話し方であることですね。

その為には、言葉を聞き取りやすい事が第一です。

「パ」行は唇、「タ」行は舌、「ガ」行は喉と、発音をしっかりするにも意識の仕方が違います。

よく通る声であることも大事です。大きな声ではなく、響く声であることがミソです。

発声は勿論ですが、風上に立ったり遮蔽物を背にしたりといった、状況に応じた工夫も必要でしょう。

物怖じせず、堂々と話すことも大事です。

おどおどしているだけでも、説得力に欠ける印象を与えてしまいがちです。人前でも自信を持って話すためには、何が必要でしょうか。

まず必要なのは、充分な準備です。

これは丸覚えではなく、自分の言葉として、考えとして伝える準備です。

専門的知識・技術・経験に支えられた自分の考えは、血の通った自分の言葉として自然と口をついて出てくるものです。

話すことに集中する事も必要です。見られていることを意識すれば、緊張しやすくなります。

ですので、少なくとも身だしなみで遅れを取ることの無いようにするのは最低限の準備でしょう。

そのうえで、良い意味での自然体で臨みます。

どうがんばっても今以上自分は見せられないのですから、変に飾らず素直な自分を出してしまったほうがボロは出ません。

自己を開示する事はちょっと勇気も要りますが、参加者との良好なコミュニケーションを取る上でも大切な事です。

失敗談にこそ貴重な経験が隠れている場合もありますし、またそういった弱みを見せられると親近感も沸いてきます。

私が失敗しても、誰も質問したりしません。失敗したのを知ってるのは、本人だけですから。

話をする上で「聞いてもらう事」が前提になるわけですが、人を引き付ける工夫について考えてみましょう。

まず、相手とのコンタクトは視線ではじまります。

目を逸らす人の話は、どうも伝わってこない。そんな経験はないでしょうか。

やはり、人に見てもらいたければこちらからしっかりと視線を向ける事が必要です。

話のリズムは、間で生まれます。

つい沈黙を恐れがちになりますが、上手な間は相手に考える時間を与え、また強調や注意を引き付ける効果も時には発揮します。

視線の移動とあわせ、段落を意識して反応を確かめながら話を進められれば最高です。

ジェスチャーを加える事も、話を伝えやすくします。

人は耳よりも視覚に訴えたほうが、より印象に残ります。

昔から言うところの、「百聞は一見にしかず」というものですね。

指示や数を表すときは指に視線を移し、聞き手を手先に誘導します。

体の巾より大きい身振りにするのもコツです。

間を取るのにも応用できますので、積極的に取り入れてみてください。

最後に、姿勢についてです。

背筋を伸ばす、歩調を大きく。この辺は基本ですね。

ここでは、内面的なものについてです。

目を開いて眠っている人を起こすのは、最も難しい。

知らない事を教える事は、知識を有する人ならさして難しくない事です。

ですが、これを気付いていただくのはなかなか大変です。

分かっているつもりでもきちんと理解していないことが多々あるように、それを伝える事は容易ではありません。

自己開示のところでもお話したように、なかなか自分の非を認めるのは辛い事です。

「愛するものを笑って、なお愛し続ける能力。」

心理学者オルポールによる、ユーモアの定義です。

笑いには二つの側面があり、他社を傷つける鋭い面も持ちます(ウイット)

同時に、暖かく人を包む優しさも持ち合わせているものです(ユーモア)

ユーモアのセンスを持ち合わせた、味のある話ができるようになりたいものですね。

その為にも、他社への敬意と自己への反省を忘れず、誰からも学ぶ姿勢を忘れずにを持ち続けたいと思います。

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高尾山清掃ハイク

先日は、高尾山での内部研修でした。

今が旬のセッコクを訪ねるハイキングです。

登山鉄道を右に見ながら、6号路を辿ります。

沢沿いの道は爽やかな風に包まれ、初夏の木漏れ日の中を歩いていきます。

サザンが9のイヌショウマをはじめ、重鋸歯の葉が特徴的なフサザクラ、ガクウツギの装飾花等を観察しました。

サイハイランやクワガタソウの実といった変わり者も元気でした。

サイハイランは、戦のときに武将が振るった采配から取られた名前です。

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マルバウツギは、花の付く枝だけは葉が茎を抱きます。

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スミレの蕾に目が留まり、説明を受けました。

これは、一度咲いたものが再び花を閉じたものです。

ナゼでしょうか。

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花を閉じたのは、開花時に受粉できなかったため。

花弁を畳む事でおしべ・めしべが触れ、自家受粉を果たすのです。

他花受粉が基本ですが、子孫を残すための保険として閉じる閉鎖花と呼ばれるもの。

自然の不思議には、いつも感心してしまいます。

対岸には、ジャケツイバラが花を咲かせ、マタタビも開花を知らせるおしろいをまとっていました。

今は地味ながらイワタバコも見られ、花が楽しみです。

ユキノシタの可憐な花も綺麗でした。

ちょこっとさした紅が、なんとも魅力的です。

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ヤブデマリの一枚小さい五弁花、ミズの不対称な葉なども観察できました。

セッコクは今が盛り。僅かにピンクがかったものもあり、群生に花を添えていました。

スギに着生し、空気中の水分を吸収しながら光合成で成長する間借り人です。

光を求めての事でしょうが、不思議な生き方を選んだものです。

沢をまたいで高度を上げるにつれ、モミが目立つ森林帯に入ります。

僅かな違いですが、高尾の植生の豊かさを物語るものです。

山頂で昼食後、1号路に進路を取り参加者全員でゴミ拾いをしながら下山しました。

打ち上げはいつもの蕎麦屋。

午後からの雨が心配されましたが、天気にも恵まれて、ついビールも進んでしまいますね

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年輪と成長

6月に入りました。

いよいよ森林インストラクター試験の申し込みが始まります。

去年の今頃、勉強のさなかどうしようか迷いつつも思い切って申し込んだのを思い出します。

この一歩が、今の私につながるものなのは言うまでもありません。たいした者ではありませんが

一次試験合格通知の感激は、今でもはっきりと覚えています。

樹木は、外へ外へと年輪を重ねる事で成長していきます。

同時に、傷は内へ内へと巻き込みながら、歳月を経ていくのです。

そんな経験の積み重ねが、あの見るものをやさしく包み込むような大樹の風格を生んでいる。

人を、自然を愛する。

つまり、そんな感じなのでしょうか。

老木には、よくウロが開いているのを見かけます。

ぽっかりと開いた口は、小動物のよいねぐらです。

考えてみれば、あれだけの穴が開きながら生えていられるのは不思議なものです。

この謎は、樹木の生長が理由を説明してくれます。

樹木を構成する組織のうち、実際の生命活動を行っているのはごく一部です。

それは、樹皮のすぐ内側に存在する、形成層とよばれる組織です。

この形成層が分裂しながら、外側に樹皮・内側に木質細胞を形成していきます。

高さ方向は、頂部にある成長点が上へと伸びていきます。

ですので、相合傘の落書きは、樹皮の落脱がなければずっと同じ高さにあるのです。

この形成層付近の細胞は生きていますが、年輪を重ねるうちに細胞としては死んでしまいます。

その後もしばらくは養分の貯蔵・通導の役割を果たし、この部分を辺材と言います。

さらにしばらくたつと、養分の通導もやめ、樹体を支える為の組織へと変わっていきます。

これが心材です。

心材になるとき、導管等の穴がふさがれ、色の付いた組織になります。

これは虫害や腐食を防ぐための物質が沈着するからで、「心材化」と呼ばれる変化です。

ですので、外部や湿潤な環境では心材を用いる必要があります。

さらに、一般的には、色の濃い材種のほうが腐食や虫害に強いようです。

心材・辺材がわかったところで、年輪について見てみましょう。

年輪は、日本のような四季のはっきりした気候により、樹木の成長量に差が出る事で生じます。

春から初夏にかけての成長旺盛な時期は、色が薄く巾の広い早材(春材)が育ちます。

対して、夏を過ぎ秋にかけて成長が遅くなる時期には、色が濃く巾の狭い晩材(夏材)が形成されます。

この縞の濃淡が一対となり、年輪を形成しているのです。

心材・辺材と早材・晩材は違うことを指しますので、注意が必要です。

針葉樹と広葉樹の違いは導管でした。

広葉樹は材種により、導管と年輪の配列に違いがあり、材面の印象に大きな違いを与えます。

年輪に沿って導管が並ぶものを環孔材と呼びます。ケヤキ(写真1)やナラ等が代表です。

導管により木目がくっきりと浮かび、おおらかな印象が強い材料です。

写真1

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導管が年輪とは関係なく散在するものを、散孔材と呼びます。ブナ(写真2)やカエデ等です。

全体に均質で緻密な材料が多く錦糸光沢を持ち、肌触りも滑らかです。

写真2

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導管が放射方向に並ぶものを、放射孔材と呼びます。ブナ科のカシ類などです。

環孔材と散孔材の中間を取ったような印象です。

よく年輪巾が狭い木材は重厚であると言われますが、実は広葉樹には必ずしもあてはまりません。

環孔材の年輪巾が狭かったら、どうなるでしょうか?

ご想像のとおり穴だらけのスカスカな材料になり、よく「糠目材」と呼んだりします。

もちろん加工はしやすいのですが、体力部材にはちょっと使いたくありませんね。

このように、木材を正しく理解する事は、木を使う上で重要な意味を持つのです。

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