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2010年7月

富士山へ行ってきます。

最近の暑さにへばり、更新が滞っていました。

私の所属します森林インストラクター東京会(FIT)では、高尾山で年4回の親子観察会を行っています。私の同期の仲間が企画・運営を行っている「夏の観察会」の参加者を、募集しております。

夏休みに入り、自然に親しむにはまたとないチャンスです。

ひと夏の貴重な体験が、大きなインパクトとなる少年期。

ぜひ親子のふれあいの場として、また環境学習の場としてご参加いただければと思います。

応募〆切も間近となっております!お急ぎ下さい。

と、かくいう私は完全に登山モードになっております。

今週末に、山岳会のパーティーに混ぜていただき、富士山へ登る予定です。

3000m級の高山帯、御来迎の為の夜間登山…初めてずくしの体験に、胸を躍らせています。

かつては信仰の山だった富士山も、物見遊山の対象になって久しい訳ですが、その影響かトンデモ登山客も増えているようです。

軽装でまだ雪の残る山に登り、あげくに救助を求めた例は記憶に新しいところです

富士山には、山梨側と静岡側から登山道が伸びています。

山梨から吉田口・須走口、静岡から御殿場口・富士宮口と、それぞれの登山口を冠した登山道が山頂へと続きます。

では、それぞれの特徴を見てみましょう。

吉田口…かつての河口湖からスバルラインを抜け、5合目から登ることができる。

交通アクセスが良いことに加え、標高の高いところからスタートでき、またコース上に山小屋も多くトイレの事情も良いので入門コースとして親しまれる。

須走口…最大の特徴は、下山専用路の「砂走り」。砂礫の堆積した下山路を駆けるように下ることができる。靴に入る砂を防ぐスパッツと、砂埃対策のマスクがあると良い。

富士宮口…スカイライン終点から登るルートは、山頂への最短路。唯一下山専用路が無いので、下りでの膝への衝撃からくる負担は大きい。

御殿場口…距離・標高差ともに最も大きいコース。健脚者向き。標高から、森林限界への植生変化が見られるコース。下山専用路の大砂走りは壮大かつ豪快。そのダイナミックさから下山路としての人気が高い。

各登山路に山頂はありますが、真の最高地点は剣ヶ峰。

お鉢巡りがてら、ピークハントへ向かうことになります。

ちなみに私達の取るコースは吉田口。

夕方からのんびり登る御来光プランです。

ここで触れておきたいのは、下界との気温差です。

一般的に、標高100mごとに0.6℃低下すると言われています。

山頂は…約20℃低い計算ですね。

さらに、風速1mにつき体感気温が1℃下がります。加えて、もし雨にでも濡れていたら…

トムラウシの遭難事故を思い出します。

夏山とはいえ、相手は自然そのもの。

濃霧に巻かれることもあれば、落雷の危険もあります。

気象要因・生物要因・地形要因…

登山は、あらゆる危険の待つ自然に身を晒す行為です。

早い段階での適切な対処。

せめて、唯一人がコントロールできる人的危険要因は極力無くしたいものです。

一人一人が登山者としての自覚を持って、行動に当たることが大事ですね。

応援よろしくお願いします!! 

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下刈り講座

梅雨も開け、本格的な夏がやってきました。

連日の猛暑の中、すでに熱中症の発症が目立ちます。

熱帯夜でもあるので、睡眠時間等、体調には充分気をつけたいものですね。

連休はあちこち混んだようですが、出かけられた方はお疲れ様でした。

私も山に行き、夏の風物詩を体感できました。

そう、下刈りです()

鎌の構造・使用方法にはじまり、平地・傾斜地での作業と応用作業を二日にわたり研修しました。

使用する鎌は、造林鎌という柄の長い大鎌です。

鎌には二種類あり、払い鎌と引き鎌があります。

払い鎌は、横に直線的な刃を持っており、文字通り払うようにして使います。

よく草刈に使い、余分な草を刈り払うためのものです。

引き鎌のほうは、刃が半月状に縦長の形をしており、引くようにして切ります。

基本的に左手を添えて使い、刈り取る収穫のためのものです。

今回使用する造林鎌は、この両方の形状を併せ持つ優れものです。

Image022

刃先の直線的な部分が払い鎌、曲がった部分から元にかけてが引き鎌に相当します。

ですので、茎の細い草等は払い鎌で、茎の太いススキや雑木の幼樹類は引き鎌で

切ります。良くできていますね。

これで切れないのは、研ぎが悪いか使い方が下手かのどちらかです。

私は…両方ですか。。。

まずは平地で払い鎌の実習です。

左足を支点に、円を書くように刈り払います。

鎌は刃先を擦らせるように振ります。結構、思い切りが大事です。

このとき、カーブした部分を地面に擦らせるようにして、刃先を浮かせるのがポイントです。

石などの障害物に、刃をぶつけてこぼさない為です。

引き鎌は、根元から湾曲した部分の刃を使って引き切ります。

この場合も、刃先が45°ほど上を向くようにします。

切り口が斜めになればOKです。この角度が切りやすいようです(水平だと切りづらい上に、刃を傷めます)

傾斜地では下から上に作業し、鎌を下向きに振らないよにうにします。

鎌は右から左に振るよう、右利きにあわせて使用します。

そうすると、一列に並ぶ場合は左側を先行させないと、刈り払った草が隣に飛んで邪魔になりますので、ポイントになります

気をつけなければならないのは、作業者の間隔と、上下作業の禁止です。

足場も悪く落石の危険もあるので、上下作業は避けます。

実践編では、道の両側の草刈をしました。

もはや下刈りではありませんが…道の保全も安全管理の一環です。

むき出しの岩や切り株の合間を刈るのは結構難しく、よい練習になりました。

この時期はハチの巣もだいぶ大きくなっており注意が必要です。

特に茂みの付近では、軽く揺すってみたり周囲のハチの気配に気をつけます。

ハイキング等山に入る機会も増えると思います。

暑さとハチには充分注意したいですね。

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熱中症の予防と対策

お久しぶりです。

森林インストラクター試験の募集期間も、残り半月を切ろうとしています。

併せて、森林レクリエーション協会の養成講座も日を同じくしています。

受験・受講をお考えの方は、そろそろ意志を固める時期ですね。

なかなか度胸はいりますが、この一歩から全て始まります。

西の方では、前線が活発で豪雨が多発しており、お気の毒であると同時に被害が心配です。

転じて、梅雨明け間近の関東地方では夏を思わせる暑さが続きます。

まだ体が慣れない方やすでにバテ気味の方もいるかもしれません。

梅雨明け十日。

厳しい夏の日差しに晒されるようになると、増え始まるのが熱中症の発症者。

例年この時期に多発しており、産業界ではすでに注意喚起や教育も行われているようです。

屋外活動がメインの森林インストラクターにとっても、油断ならない季節です。

人の体の60%は水分で占められ、体重の3%の水分が失われると、運動能力や体温調節能が低下します。

熱中症とは、強い日射や高温下における激しい運動や重労働により、過剰な体温上昇のために体温調節のできなくなる症状です。

主な症状と、重篤度をまとめます。

度.

熱失神…体温調節のために表皮の血管が拡張することで、一時的に血圧が低下し、脳への血流量が減少することで起こる。眩暈・立ちくらみ等。

熱痙攣…発汗によるナトリウム欠乏によって起きる筋肉の痙攣や硬直。

こむら返りのように、激しい痛みを伴う場合もある。

度.

熱疲労…頭痛や吐き気を伴い、全身に倦怠感や虚脱感を生じる。

度.

熱射病…体温の上昇により、体内の中枢機能に異常をきたす。

意識障害・痙攣・運動障害が起こり、発汗が止まって異常な高体温になる。

放置すれば、死に至る危険性が高い。

夏の暑さも、気を許せば命に関わる危険性があることを、充分認識する必要があります。

では、熱中症の予防に有効な手段はあるのでしょうか。

適切な休憩とこまめな水分補給、体温上昇防止の措置ですね。

特に炎天下や締め切った室内など、高温化での無理は禁物です。

事情は様々でしょうが、積極的な休憩が望まれます。

水分補給ですが、熱痙攣の例もあるように、発汗によるミネラルの喪失を補う必要があります。ミネラルのバランスが崩れると、生命維持の機能に影響を与えます。水分とともに、スポーツ飲料や塩分の補給で補うようにしましょう。

夏の帽子は必需品です。できれば、首筋も隠れるようなものが効果的です。

直射日光は体力も奪うので、状況によって長袖を着用するなど、体温調節も含めて考えましょう。

吸湿・速乾性に優れた下着も考慮します。

発汗による気化熱の放出は、体温調節に大きな役割を果たします。

何より重要なのは、日頃からの体調管理です。

寝不足や過労の状態では、熱中症の危険度は一気に高まります。

二日酔いなど、もってのほかですね()

アルコールの分解には、水分を必要とします。BEERのおいしい季節ですが、ほどほどに…

発症時の対応ですが、体温を下げるのが基本です。

衣服を緩めたり、木陰などの涼しい場所で休ませます。

首筋や腋下・腿の付け根等の大動脈をアイシングするのも有効です。

自力での摂取が可能なら、水分を与えます。ミネラルの補給も忘れずに。

大切なのは、観察を続けることです。

体温の上昇が続けば、症状の悪化が予想されます。

不測の事態に対応する為にも、発症者を一人にしないことが重要です。

以上の点に気をつけ、安全に楽しい夏を過ごせるようにしましょう。

応援よろしくお願いします!! 

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tweet

七夕ですね。

織姫・彦星・天の川

はやぶさが小惑星から微粒子を持ち帰るように、宇宙の神秘が解明される現代においても、ついつい空を眺めて一夜の逢瀬を願わずにいられません。

今年の願いごとは、あながちインストラクター試験合格といったところでしょうか?

時間との戦いの中、考える暇は無いと思ってください。

量を書いて、字数感を掴んでおくことをお勧めします。

とにかく、要旨を自分の言葉で「書きなれる」ことが重要です。

短冊に、笹と竹の違いを150字でやめましょう()

恋を語らうのは人だけにあらず。

森の鳥たちのさえずりも、ぼちぼち落ち着きはじめる季節です。

日本で見られた鳥類は約550種。そのうち森林性のものが150種いるといわれています。

そのうち、季節性の移動=渡りをするものを、訪れるシーズンによって夏鳥・冬鳥と呼びます。

一年中見られるものは、留鳥です。

どの鳥にも共通するのは、子育ての期間を除き、単独(あるいは群れ)で行動する点です。

晩春から初夏の時期、鳥たちにとっての恋の季節が始まります。

甘いさえずりは求愛の声。つがいが生まれると交尾・営巣が行われ、巣作り後に産卵・抱卵、やがて羽化の時が訪れます。

生まれた時、すでにある程度羽毛に覆われており、巣から出ることのできる早成性のものと、羽毛が無く巣の中で保護されざるをえない晩成性のものがいます。

雛への給仕(育雛)を経て、やがて巣立ちを迎えます。

独り立ちまでかなりの時間を要する種や、幼鳥を援助しつつ次の繁殖を行う種もあります。

抱卵・育雛期間にも差があり、それに伴い繁殖期にも差があります。

さらに生活の場も樹洞営巣性・樹上営巣性・地上営巣性と様々です。

餌による棲み分けもおこります。

このように、野鳥が種を残し暮らしていくためには、

1つがいがいること

2営巣場所があること

3充分な餌があること

以上の三点が重要であり、それらを満たすには豊かな森林環境が必要であることがお分かりいただけたと思います。

では鳥類は森林内でどのような存在なのでしょうか?

生態系の位置づけでは消費者の立場であり、ピラミッドの上部を占めています。

国内で大型哺乳類の少なくなった今、猛禽類はまさに王者の風格を備えています。

小型の鳥はどうでしょうか?

時として花を啄ばんで落としたりもしますが、主には森林内の虫や木の実を食べています。

虫の多くは葉や幹を食害する森林害虫であり、鳥は天敵として虫の増えすぎを防ぎ、結果として森林を守る働きをしています。

鳥に飲まれた木の実はやがて排泄され、中の種子が糞として散布されます。

液果をつける植物の多くは、これを狙った鳥散布植物であることが多いようです。

キツツキ類は樹木の中に棲む虫を食べるとともに、一部は自ら穴を穿ち巣穴を作ります(一次樹洞営巣鳥類)。もちろん、すでに開いた穴を利用する種もいます(二次樹洞営巣鳥類)

このような巣穴は他の動物にとっても有用な住処であり、森林内の生態系を多様化させるのに役立っています。

キツツキの仲間のように、比較的少数でありながら有用な役割を持ち、生態系にとって影響の大きい種をキーストーンスピーシーズと呼びます。

愛くるしい姿で、大活躍の鳥類。

夏の野山で見かけたら、ちょこっと違う目線で観察してみてください。

応援よろしくお願いします!! 

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高尾山清掃ハイク

昨日は研修で高尾山に行きました。

大垂水から城山を経て山頂まで縦走、一号路を取ってゴミを拾いつつ下山しました。

城山は恥ずかしながら初体験。思いのほか、静かな山旅でした。

もうじき化粧も終わるマタタビを見送り、山に踏み入ります。

徐々に夏の植物も増え、季節の移り変わりを感じさせます。

林床のあちこちにハエドクソウが見られました。

全草に有毒成分が含まれ、煮出し汁が蛆の駆除に使われたそうです。

蒸し暑い中に一服の涼を添える、ヤマハッカです。

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といっても、匂いは無いのですが…

十字対生と葉の翼が特徴です。

ハクウンボクが実を付けていました。

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あの白い雲のような花が、こんな感じになるんですね。

道の脇にノアザミが咲いています。花の下がべたつきます。

数あるアザミの中で、春に咲くのはノアザミだけ。似ているノハラアザミは秋に咲きます。

ヤブレガサに虫こぶがついています。住処にお邪魔すると…

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小さくて見づらいのですが、住人が3匹いました。

                                                                                                                                                

                                                                                                                                                 

                                                                                                                                                                                               

植物の話で「複葉」というものがあり、葉の出方で呼び方を変えています。

このチダケサシですが、3回羽状複葉でしょうか。

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似ているアカショウウマが3回3出複葉、イヌショウマは2回3出複葉だそうです。

今度じっくり見てみたいと思います。

葉のつき方のついでで、輪生の代表、キヌタソウもありました。

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4枚の葉が輪生しています。

織物の仕上げで、ごわごわした布を叩くための台を砧(キヌタ)と呼び、実が砧に似ているのでその名がついたそうです。

どんな実なのかは、お楽しみですね。

オカトラノオもそろそろ見ごろです。

Image039

なんとも涼しげな花ですね。

あちこち引っかかりながら城山山頂で昼食。

高尾山へ向けゴミ拾いに出発。

マナー向上か、割合に今回の量は少なかった印象をうけました。

ビアガーデンもオープンし、高尾も夏山ムードが高まっています。

応援よろしくお願いします!! 

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