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2010年12月

インストラクターの一年

いよいよ暮れも押し迫ってきました。
昨日は仕事納めという方も、多いことと思います。

年賀状に大掃除・・・野山を駆け回る間に、もうこんな時期になりました。
―月日は百代の過客にして、行きかう年もまた旅人なり―
毎年ながら、ワサワサとした気分ですね。

森林インストラクターとなって一年、様々なことがありました。

右も左もわからないままに、インストラクター東京会(FIT)へ入会。
新入会員の登竜門である親子観察会の企画からスタートしました。

各地域におあるインストラクター会の中でも、活発な部類に入るであろうFITでは、一年を通じ様々な経験を積むことができました。

まったくの門外漢であった植物観察、まるで携わったことのない森林施行、そしてネイチャークラフト。

この三本柱を支える為の、安全管理・企画・運営。
充実した各種研修は、とても勉強になりました。

あまり、自分自身フィールドに身を置くことが少なかったので、全てが新鮮です。
自然界のつながりの中で、個々に淡々と続いてきた営みを垣間見ることができ、自然の奥深さを改めて感じることができました。

先日の日曜は、竹を切り出して門松を作るイベントをサポートしてきました。

これはまだ私がインストラクターになる以前の話、自然学習施設でボランティアをしていました。
雑木と草原、湿地を持つ公園で、その中の竹林管理の一環として毎年行われているものです。

一家族に一本竹を伐り出して、枝払い・斜めに長さ決めをしたあと、縛って飾り付けをします。
サブリーダーとして入り、伐倒や鋸の使用を指導し、安全管理を行いました。

Photo こちらの施設での体験は、ある意味では原点であるのだと思います。
ボランティアとしての参加ではありますが、よい勉強になります。

何より、こちらの狙いが伝わる喜びや参加者の笑顔を体験できるのが良いですね。

これから森林インストラクターを目指される方にも、スタッフに入ることのできるよい機会になりますので、こういった活動をぜひお勧めします。
 
今年は、インストラクターとして一年どっぷり漬かるつもりでしたので、なかなか行く機会がつかめませんでした。
結局、ボランティア登録こそしているものの今年初参加にして最後の行事という結果にはなりましたが・・・

午後からの別イベント、竹でMy箸作りもお手伝いしたので、良しとしましょう(笑)

今年はFITでインストラクターの方にも多くお会いしましたが、それぞれの思いとスタンスでそれぞれに活動されていることを実感しました。
私も、自分としてのスタンスを自分の思いと擦り合わせながら考えて行きたいと思いました。

もうすぐ1シーズンを終えるわけですが(実は、冬季はこれからが初体験です)、季節ごとのイベントであったり旬であったりをある程度は経験できたように思います。

そして、観察・施行・クラフトそれぞれに狙いがあり、伝え方があることを知りました。
来年は実践の年として、表舞台に立つ機会を少しずつ増やしていきたいと思ます。

一つの目標として、来年度に高尾で行われる通年企画の中に、私が代表として一つのイベントを挙げることになりました。
内容は、高尾山で間伐体験をしていただくものです。

場所・時間はだいたい決まっていますが、そもそもまだエントリーしただけですので、開催が決まりましたら改めて報告したいと思います。

もちろん、宣伝を兼ねて!

大きなプレッシャーではありますが、楽しんで企画・運営していきたいと思います。

もう一つ報告。
今年、FIT内で森林施行の研修を受けていました。
来年度は、施行研修事業に補佐としてスタッフ入りすることになりました。

どう転げるかはわかりませんが、参加者の方と一緒に一から勉強するつもりで、サポートしていきたいと思います。

森林インストラクターは、資格こそあれ何を証明するものでもありません。
能力・得意分野・経験もまちまち。私より遥かに博識な方が、一般には山のようにいらっしゃるのも事実です。

そのなかで、森林インストラクターとして自分は何を考え何を伝えていけるのか。
答えは森の中にあり、私の中にあります。

インストラクターとしての成長は、まさに自分探しの旅です。
来年は一歩踏み込んだ視点から、このblogもお届けしたいと思います。

今年一年、拙い文章にお付き合い下さいありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

皆様、良い年をお迎え下さい。

管理人 デクノボー

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枝打ち研修+α

ここのところ、活動報告ばかりが目立ちます。

師走に習うように、バタバタしております。

先週末は、再び鳩ノ巣へ行ってきました。

土曜は枝打ち研修、日曜は大自然塾でのフィールド活動です。

枝打ち研修では、楽しい木登り体験が待っていました。

待望の()高所作業とあって、いつにない緊張感の中で身支度が進みます。

安全帯を装着すると、身も心も引き締まる思いがします。

しっかりと腰骨の辺りで安定させ、使用方法の説明を受けます。

準備体操を終えて、山へ。

これから待ち受ける初体験に、期待と不安が募ります。

現場入りして一通りの道具の説明が会った後、いよいよ班毎に使用方法の実習です。

今回の道具は、昔ながらのぶり縄はじめ、ステップ・ムカデ梯子・ワンタッチラダー、そして、登高機です。

ステップや梯子類は、てこの要領で体重により幹に密着させます。

チェーンを幹に回した状態で引き下げるようにして、安定を確認します。

比較的足場も広く、思ったよりも快適です。

ぶり縄は単純明快。ロープとぶり棒で幹を登ります。

ロープの両端に棒を巻き結びで止め、片方づ幹に巻き付けて足場とします。

上段に登り、縄を振るようにして解いて引き上げ、また上に巻きつけます。

この振る仕草からぶり縄という名が付いたそうです。

登高機は、足に機械を装着して幹を登ることができます。

イメージとしては、ステップをそのまま履いたような感じです(写真ありません)

利点としては、唯一幹の谷側に回り込むことができるので、裏に出た枝も容易に打つことができます。

登るのは簡単ですが、降りるのには少しコツがいるようです。

一通りの実習を終え、昼食の後いよいよ枝打ちに入ります。

道具を使って幹に登り、実際に枝を鋸で切り落とします。

本来は鉈で行う作業ですが、ボランティアでの作業が前提なので、安全上鋸を使います。枝打ち鋸という、目の細かくアサリの少ないものもあるようです。

私が挑んだのは、ぶり縄コース。

ぶり棒二段の上にステップ一段のわんぱくメニューです。

ぶり縄は、上り下りの際足元が左右に振れるので、安定しづらく苦労しました。

登ってしまえば、しっかりしたものです(勿論、本人の巻きつけ方次第ですが・・・)

安全帯で体を支持し、体と幹の間に作業スペースを作ります。

気分は羽化を待つ蛹です。

始めは恐る恐るでしたが、慣れてくるとそのまま一休み。喉を潤します。

林業の歴史を垣間見たような、なかなか貴重な体験ができました。

翌日は、一般参加の方に混ざり森林ボランティアに参加しました。

7班に別れての別作業、私の班の割り当ては橋作りです。

予め降ろしてあった材を使って、折れた橋の架け替えを行いました。

古い橋は撤去された後引き上げ、他の班によって道作りに再利用されました。

橋作りですが、まずは橋になる材を掛け渡し、位置を決めます。

たわみがあったので、途中に横木をいれて支えにしました(真中の杭の部分)

その間に別働隊が二本ほど伐倒し、幹を半割りして橋の安定と滑り止めの為の

横残を作ります。

午後から組み合わせ、何とか時間内に完成!

で、できたのがコチラ。

Photo 

なかなかのできです。

作業の後は懇親会が行われ、一年の労を分かち合いました。

一月には、山の神様への奉納が行われます。

鳩ノ巣フィールドも、しばしの間は冬休みですね。

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森の休日

師走に入り、何となく忙しい日々が続きます。

雪の便りも届くようになり、本格的な冬の訪れを感じるようになりました。

そんな年末ムードもどこ吹く風、森ボーイ()は山に向かいます。

ぼちぼちと揃えた道具達。なんともリッチな休日です。

Image03301

まだ新しいヘルメットが朝日に輝いております。

落葉の季節も過ぎ、いよいよ本格的な間伐シーズンに突入です。

成長が止まり、水分の吸い上げが少なくなる冬の間は、木を伐るのに適した時期とされています。

来るべき伐期に向けて・・・というわけでもないのですが、普段のイベントではなかなか触れないチルホールの取り扱いを実習しました。

チルホール自体は商品名で、牽引機と呼ぶそうです。

今回使ったものは、最大500kgまで牽引することができるもので、安全の為、その倍の荷重に耐えるワイヤーを使用します。

前後にレバーがあり、フックの付いたほうが牽引レバー、ワイヤーを伸ばすほうがバックレバーになります。

ここにパイプ状のハンドルを差込み、レバーを前後に動かすことでワイヤーを出し入れします。

バックレバー側は押し込むことでワイヤーを開放する事ができ、さらに内側のピンを利用して固定すると、自由に両手を使ってワイヤーの出を調節することができます。もちろん、初めにワイヤーを通すときも同様です。

Image03401 ハンドルが刺さっているのが前進レバー、ワイヤーが張っているほうがバックレバー。

 自重4kgで最大荷重500kgf

荷重のかかった状態でバックレバーを開放することは、危険なのでやらないで下さい。

作業前にワイヤーのほつれ(キンク)を確認し、スリング共に最大荷重に耐えうるものを使用することも重要です。

ともかく実践ということで、作業に入ります。

この鳩ノ巣フィールドでは、市民参加の森作りを目指し、森作りフォーラム・樹恩ネットワーク、そして私の所属するFIT(森林インストラクター東京会)と地元の方々の協議の元で運営されています。

普段一般の方とは行えない危険の高い作業や、イベントでは手の回りきらないところを、スタッフで整備するのが目的で、その一環としての実習になります。

今回は、沢に倒れこんだ倒木を引き上げ、整理する作業を行いました。

まずチルホール初め、道具を担ぎ上げます。これだけで、一息上がります()

まずは、倒木を始末する為の棚作りから行いました。

作業の邪魔になる蔓や枯れ木を切り開いて、場所を作ります。

出た材を使って杭を作り、傾斜地に打ち込んでいきます。

これが、なかなか入らない。

ただでさえ岩の多い場所なので、地中の石が邪魔をします。

ようやく場所を見つけ、柵ができたところで昼食です。

午後からは、いよいよ石に埋もれた倒木を引き上げます。

チルホールをアンカーとなる木にスリングで括り付けます。

ワイヤーを開放して、沢へ伸ばして倒木へ。いよいよ牽引開始です。

始め軽かったレバーも、テンションがかかるにつれ重さを増していきます。

片手で上げていたのを、全身を使って体重を加えていきます。

倒木が起きて石を退けたようで、急に楽になりました。

一回の動作で35mm出し入れできますが、思ったよりもワイヤーの動きが大きく感じられました。

藪が払われ、倒木の引き上げられた沢は、ずいぶんと綺麗になりました。

苦労の成果が目に見えるのは、なんとも気持ちのよいものです。

初めての牽引機でしたが、よい経験になりました。

最後に作業の安全について。

反省点として、自分の突飛な行動が周囲に危険を及ぼすことが挙げられました。

スタッフとして指導するということは、自分だけでなく周囲の安全を確保することです。

そのためにも、常に一体となった作業が求められます。

どんなに高い技術を持っていも、集団として作業するときには、かえって足を引っ張ることさえありうるのです。

指導者への道は、遠く厳しいものですね。

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炭焼き体験

秋の親子観察会も無事終わり、報告書作成もひと段落。

森林インストラクター東京会(FIT)HPにてご紹介しています。

http://www.forest-tokyo.org/Logs/2010/1011takao.html

さらに、12月あたまに行われた内部研修では講師を勤め、忙殺されていました。

まさに師走を実感していますが、ようやく一区切り付いた感があります。

そういえば、そろそろ森林インストラクター試験の合格発表の時期です。

森林レクリエーション協会HPにてご覧いただけます。

http://www.shinrinreku.jp/top/index.html

一年前、喜びと期待に溢れた合格への感慨は、今でも思い出されます。

新たな仲間が増えるのは、喜ばしいことです。

難関をクリアし合格された皆様、本当におめでとうございます。

大雪を過ぎ、冬の気配が強まり始めました。

こんな季節は、火がご馳走ですね。

先日、日頃お世話になっている、高尾森林センターの主催による炭焼き体験に参加しました。

炭焼きはまだ体験したことが無かったので、よい機会となりました。

開会式があり、さっそく炭焼きの始まりです。

今回は竹炭。釜の中に隙間無く竹を詰め込みます。この時、小さいものはなるべく下になるように詰めるのがポイントです。

Image03205

窯詰めに続き、火を起こします。

焚き口で薪を燃やし、ひたすら炎を送り続けます。「ひたすら」が大切です。

団扇で風を送り入れ、高い火力を維持するのは、なかなか大変です。

空気量を絞っているので、釜の中の温度は簡単には上がりません。ちょっとサボるとすぐに降下します。

始め冷たかった煙が熱を帯び、湿り気を含むようになります。

少し煙が黄色を帯び始め、やがて白煙になって継続的に酸化還元が起こるようになるまで扇ぎ続けます。

煙突の外で80℃、内部で200℃以上が目安です。内部に火が回ります。

Image03404

煙の安定を確認して、竹炭はひと段落。

水分・揮発分が飛んで、徐々に温度が上昇し、セルロースの分解が進みます。

この過程で、煙を冷却して竹酢液を採取します。

Image03502

炭焼きは一休みして、薪割り体験と竹ランタン作りを行いました。

薪割りは、慣れない斧に苦戦しておられました。

私は・・・まずまずといったところでしょうか。

小学生も来ていましたが、味をしめたのかずっと一人で割っていました(勿論スタッフは付いています)

午後からは炭の講義に続いて花炭体験です。

それぞれ持ってきた素材を、空き缶に詰めてきっちりと蓋を閉め、火の中へ入れていきます。

空気を遮断し、蒸し焼きにする点は炭と同じです。

中から盛んに煙が出始め、20~30分位で煙が出なくなったら火から下ろします。

このタイミングが難しく、焼き過ぎれば炭になってしまい、早ければ半生状態()です。

注意するのは、すぐに蓋を開けないこと。

まだ中が熱い状態で酸素が供給されると、急に炭が燃え上がります。

折角の作品も、灰燼に帰することになるので気をつけましょう。

焼きマシュマロ・焼き芋の振る舞いに身を温めながら、焼き上がりを待ちます。

私の花炭のできばえは・・・

Image04100

こんなです。うまくいきました。松ボックリ・コナラのドングリとその殻斗。

特筆すべきは、クスサンの繭である「すかしだわら」。一番手前の網状のものです。

だいぶ縮みましたが、ちゃんとできるものですね。

年末の忙しさから、しばし開放された一日でした。

未だに炭臭さの抜けない私の部屋から、お届けしました。

応援よろしくお願いします!! 

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