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2011年1月

山ノ神と安全祈願

大寒に向け、厳しい寒さが続きます。

都心でさえ氷点下を記録し、今期一番の寒さを象徴するようです。

各地のセンター試験にも影響があったようで、ニュースでも取り上げられていますね。

受験生の方は大変だったのではないでしょうか。

先日あったFITの新年会では、新年度会員(=今年度合格者)にもお会いしました。

中には、一昨年に全国森林レクリエーション協会が行う森林インストラクター養成講座でご一緒した方もおり、一年越しの悲願()を達成されたようです。

難しくはありますが、必ず合格への道はあるものです。

門外漢の私が受かったのですから、間違いありません。

小正月も過ぎ、ようやく体も平時に戻りつつある中、鳩ノ巣での大自然塾が行われました。

前日には僅かながら降雪もあり、当日も寒風に晒されての作業となりました。

新年初めの作業ということで、全員で山ノ神へ安全を祈願します。

古くは、八百万の神を敬う万物に神性を見出す文化の中で、山作業の安全を祈る「農事」でありました。

やがて神道の普及により、神事としての性格を持つようになって今に至ります。

木の切り株に御幣を立て、錫竹に神酒を捧げます。

木の伐採の後、梢を切って切り株に刺す習俗があります。

これは新たな芽生えを祈るもので、萌芽更新に命の再生を見出したものだと思います。

この梢の代わりが、御幣です。竹に紙を三角に折ったものを挟んだものです。

錫竹は節の中間を二つに切ったもので、皮を残してつながった状態にするそうです。

手前にはこちらから向かって左から、水・米・塩を供えます。頭文字を取って「みこし」と覚えます。

切り株の根元には手道具が立て掛けられ、祝詞に乗せて一年の安全が祈願されました。

参列者にお神酒を分けて一通りの神事が終わり、班毎にフィールドへ入ります。

私の担当は林床整理。一本伐倒して柵の材に使い、散乱した落葉落枝を集めて、地面に光が当たるようにします。

杉の木は、枯れた下枝を自ら落とします。さらに、枯葉は砕けにくく形を保ちます。

ですので、地表が枯れ枝と落ち葉で埋もれてしまうのです。

この状態では、折角枝打ちや間伐によって樹冠を透かしても、効果が薄れます。

土壌中の種子が発芽する為には日光が必要なので、下層植生を元気にする為に地表を綺麗にするのです。

雑木林と呼ばれるかつての農用林では、毎年落ち葉掻きが行われていました。

目的は堆肥を作る為ですが、結果として林床が綺麗になり、植物の生育しやすい環境に整えられていました。

中でも、早春を謳歌する春植物にとっては、樹冠が新葉に閉ざされるまでの、僅かな日照を得られることが必要です。

人の手のはいった森林は、やはり人の手によって環境を維持する必要があるのです。

 

新年初の作業も、事故・怪我無く無事に終えることができました。

これも基本に忠実な作業と、安全管理に拠るものです。

参加者が持参された手道具や手袋といった個人装備の確認も含め、体調管理等の、細やかな気配りが必要です。

自身の安全も含め、周囲に気を配ることも忘れてはなりませんね。

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初詣だよ、高尾山!~富士の眺望とシモバシラ~

あけましておめでとうございます。

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ずいぶん遅い新年のご挨拶になってしまいました。

年始は飲み過ぎ。挨拶やら何やら、色々あると言い訳しつつ過ごしてしまいました。

昨日は心を入れ替え(?)初詣へ。もちろん、高尾山です!

朝9時に高尾山口駅に着くと、すでに人が結構いる様子。

ケーブル駅に直行し、混んでいたのでリフトで登ります。

快晴に恵まれ、話題のスカイツリーも遥かに望めました。

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薬王院でお参りをして、今年一年の安全を祈願しました。

普段は不信心なわたくしめではありますが、新年ぐらいは真面目に清く拝ませていただきました(ちゃんと手水も済ませましたし…)。

香の煙も頂き少しは利口になったところで、山頂を目指します。

10:00には山頂に到着。まだ人も少なめです。

今年初の三角点タッチをして、富士山を拝みます。役得でしょうか、絶景です。

山頂を通過し、今日のもう一つの目的である氷の華を目指します。

このシーズン限定の自然の芸術、シモバシラです。

といっても、地表にできる“本家”霜柱ではなく、植物のほうです。

地表部は枯れてしまいますが地下の根は生きており、水を吸い上げます。

茎から染み出た水が凍り、次から次へと押し出すように氷の華が成長します。

すると…

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シモバシラをはじめとするシソ科の植物に見られる現象で、陽の当たらない北側斜面に良く見られます。

何度も吹き出しを繰り替えすと、茎が痛むので氷の華もできなくなります。

冬の寒い時期に、ほんのひと時だけ見られる自然の芸術作品です。

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これでも例年に比べると小さめだそうです。

美しい造形美につい引き込まれますが、植生を荒らすことになるので登山道から外れることは慎みましょう。

欲に駆られず末永く見守ることができるのが、人ではないでしょうか。

日光と共に崩れてしまいますが、また冬の日差しを待ちわびるものもあります。

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冬枯れの森にも、脈々と命はつながれて行きます。

足を伸ばして、城山まで出て昼食。

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遮るもののない見晴らしが待っていました。

帰りは南の巻き道を辿り、表参道(1号路)を避けるように歩きます。

初詣シーズンながら、人混みもない比較的静かな山歩きが楽しめました。

今週末には、森林インストラクター東京会(Forest Instructer Tokyo 略称FIT)の新入会員説明会が開かれます。

今年の合格者は24名。新しい仲間が増えると共に、少しプレッシャーもかかります。

私も、インストラクターとして二年目に入ります。

拙い経験ではありますが、自然への感動を少しでも皆様にお届けできるよう努力していきます。

応援よろしくお願いします!! 

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